※2022年2月20日追記
2022年4月からHPVウイルスの定期接種化が施行されます
メディアではあまり取り上げられませんが、女性にとってかなり重要な改定です
これにより日本人女性の子宮頸がんがなくなることを祈っています
今年4月から子宮頸がんなどの原因となるヒトパピローマウイルス（HPV）を予防するワクチンが定期接種化する。厚労省がワクチンを推奨を呼びかけるのは8年ぶりのこと…
はじめに
摂取してもいいの悩みます…
子宮頸がんのワクチンも
結局、副反応だらけだったんですよね？
子宮頸がんのワクチンは必ず接種すべき
との結論が出ています！
副反応で後遺症が残った女の子
が出ていました…
重篤な症状で苦しんでいる患者さんもいます
誰だってこわい思いをするくらいなら
ワクチン摂取したくないですよね
日本人女性は
絶対に勘違いしたままではいけないんです！！
子宮頸がんのワクチン（＝HPVワクチン）について解説します
子宮頸がんとは
子宮頸がん、HPVワクチン、日本の現状については
日本産科婦人科学会が詳細に解説しています1, 2, 3)
日本では1年間に
約1万人がかかり
約2,800人が死亡しています
すべてのがんの死亡率が16%減少したのに
子宮頸がんの死亡率は9.6％増加しています
子宮頸がんにかかるのは若い女性です
もう聞きたくないです…
子宮頸がんはとてもこわい病気なんです…
子宮頸がんの原因の95％はウイルス（＝HPV）です!
なんとその有効性は日本人で90％以上です！
定期接種
としてワクチンの普及に努めていました
ワクチン接種には2種類あります4)
- 任意接種…インフルエンザなど自分でお金を払う
- 定期接種…国がお金出すのでワクチン接種してください！
効果があったんですね…
副反応多発？
副反応が多くて定期接種が中止になったんですよね？
名古屋スタディ
- 29,846人の日本人女性への調査では、24の症状（手や足に力が入らないなど）に関して、HPVワクチン接種群と非接種群で有意な差はなかった5)
この論文をわかりやすく例えると、
- 100万人中、1万人がワクチン接種をして10人（0.1％）が症状Aになった
- 実は、残りの99万人の中でも症状Aになった人は990人（0.1％）いた
- ワクチン接種をしてもしなくても症状Aになる確率はほぼ同じ
「ワクチンと関係ないのに大げさにしている」
とその人達のことを仮病のように言っている人もいますが、
それは完全に間違いです
たとえば、
HPVワクチンは筋肉注射ですから痛いです
さらに12〜15歳の思春期の女の子はホルモンの影響も大きいはずです
接種した後、メディアでこわい情報を見て痛みがフラッシュバック、
不安感が増大して、実際にこころとからだに影響が出る
こういった事が起こっても全くおかしくないんです
子宮頸がんはかなりこわい病気です
子宮頸がんを放置しておくと、
確実に毎年2,800人が亡くなり、
死亡率は増加してしまいます
WHOが日本を名指しで批判！？
- 2010年度 公費助成開始
- 2013年4月 定期接種化
- 2013年6月 副反応のニュース、ワクチンの積極的勧奨中止
70％の女性がワクチンを接種していました
しかし報道後の接種率は、
なんとほぼ０％です
子宮頸がん生涯累積罹患者数を45~65%減少
子宮頸がん生涯累積死亡者数を45~65%減少
させることができるという推計がでているのに、
全く接種できていないんです！！
普及の早いオーストラリアでは2030年に根絶できそうな見込みもあります
日本人女性だけ、子宮頸がんのリスクが増えているんです！
WHOも日本を名指しで批判しています
The circumstances in Japan, where the occurrence of chronic pain and other symptoms in some vaccine recipients has led to suspension of the proactive recommendation for routine use of vaccine in the national immunization program, warrants additional comment. Review of clinical data by the national expert committee led to a conclusion that symptoms were not related to the vaccine, but it has not been possible to reach consensus to resume HPV vaccination. As a result, young women are being left vulnerable to HPV-related cancers that otherwise could be prevented. As GACVS has noted previously, policy decisions based on weak evidence, leading to lack of use of safe and effective vaccines, can result in real harm.6)
「副反応がHPVワクチンと関係がないとわかったのに関わらず、
積極的勧奨をしていない現状は、
真に有害な結果になり得る」
と強い警告をしています
あなたがすべき行動
こわくなってしまうのは無理もありません
大切なのは、
- 子宮頸がん、HPVワクチンについての正しい知識を広げ、
今の12〜15歳の女の子が、
ワクチン接種をできず子宮頸がんになってしまうのを防ぐこと - 第2のHPVワクチンとならないよう、
ネガティブなニュースに過度に反応しないことです
ニュースではネガティブなことばかり見てしまっている気がします…
参考文献
1)日本産科婦人科学会, 子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために
2)日本産科婦人科学会, 全世界的な公衆衛生上の問題:子宮頸がんの排除
3)日本産科婦人科学会, 子宮頸がん予防についての正しい理解のために
4)ワクチン.net https://www.wakuchin.net/about/universal.html
5)Sadao Suzuki, No association between HPV vaccine and reported post-vaccination symptoms in Japanese young women: Results of the Nagoya study, Papillomavirus Res, 2018, 5, 96-103, doi: 10.1016/j.pvr.2018.02.002
6)WHO, Global Advisory Committee on Vaccine safety Statement on Safety of HPV vaccines, 2015
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